「ねえ…何か聞こえない? さっきから『どうどう』って」 太郎が優しい顔で、母に言った 「波の音だよ。かなえ姉が 昨日言ってたんだ。」 父が少し、話を変えた。 「太郎…お前は少し具合が 悪いらしい。もう少しこの病院で 診てもらおう…いいな?」 「うん・・・・・分かった」 「えらいぞ;よしっ」 「何か、変なの…いつもの お父さんじゃないみたい。」