「ア、アキ・・・・?!」

「お前は、本当に無防備だな。だからシーザに簡単に抱かれるんだ」

「はあああ?!」


再び真っ赤になるカイルの耳に、アキはキスを落した。


「な、な、な、な、・・・・アキ?」


アキは体を起こし、カイルを見下ろしながら口元を押さえる。

カイルは真っ赤のまま、アキを見上げた。


「・・・・・その目が、いけないんだ」

「・・・・・・・・っ・・・・・・・・!!」


アキの指が、カイルの白い脚に触れる。

その脚は、今度はアキを蹴り上げようとしなかった。


「・・・・・ア、アキ・・・・・・」


カイルの首にアキの唇が這う。


「・・・・・・・カイル、お前は馬鹿だ」

「・・・は?・・・・・・・・っ」


アキはカイルの髪を梳く。

カイルはアキの体の傷跡を、ぼーっと見つめていた。


「・・・・・・?!待っ、」


カイルの体は勢いよく裏返された。

勢いに乗りすぎて、カイルは壁にぶつかりそうになる。


「うわああああ?!嫌嫌嫌嫌!!」


剥き出しの背中を急いで丸めるカイル。