「何をいきなり言ってるんだ、お前」

「いや、だってアキ自分の顔よく見たこと無いでしょ?よく見ると、青がかってるの」

「・・・・・・・・鬱陶しいな」


アキが顔を逸らそうとする。が、カイルがアキの頬をがっしり掴んで離さない。


「・・・・何なんだ、本当に」

「ずっと、黒だと思ってた。アキも私と一緒だね」


カイルはアキに笑って見せた。

アキはそれを無表情で見ていたが、今度はカイルの頬を掴んだ。


「お前の目は根っからの蒼だ。俺は、黒目に青がかってるだけだ。何が一緒なんだ?」

「いいじゃん、大発見だよ」


ぎゅ、とアキはカイルの頬を掴む。

そして、今度は顎を持ち上げた。


「ん」


アキは開こうとしたカイルの唇に、キスを落した。

すぐに離れて、笑いながらカイルを見下ろす。


見るみる内にカイルは真っ赤になり、耳まで真っ赤に染まった。


「・・・・なな、何で、・・・・?」


アキと視線を逸らしていながら、カイルはちらりとアキに目を向けた。


「・・・なんだ、その顔は」

「え?」

「誘ってるのか?」

「え、あ、うわあああ?!」


カイルの背中は、堅いベッドに押し付けられた。