■ ■ ■



細い腕。

白い肌。

澄んだ金色の髪。



蒼い瞳。





まっすぐ、蒼い目がこちらを見る。


ぞ、っとするほど華奢な体は、今にも折れそうだ。



『・・・・・・・・・、・・・・・・・・・』


小さい、波の音に掻き消されそうな位細い声が、何かを伝えようとする。

秀麗な顔立ちの“少女”は泣きそうな顔で、笑った。



鳥肌が立つくらい、美しい容姿。
真っ白な服、太陽に透けそうな、透明色に近い肌。




掻き殺してしまいたい、と言う激情が喉を突き上げる。


美しい皮を剥いで、内臓を抉りだしたら、中身はどんな色をしているんだろう。



そんな、恐ろしい衝動に駆られた。