ナオちゃんはさらに声を高くしてわーっと泣くと
「昨日も、こんな私と同じ人を好きになれて良かったとか、ありがとうとか。楓花ちゃんは少しも私を責めないんだもん。私が悪いのに。嫉妬してばかりで、邪魔してばかりで。ごめんね」
私の手を握り、頭を下げた。
「柚木君には、昨日私の部屋を出てから本当の事話して、謝ったんだって。あの日の楓花ちゃんからの手紙も渡したみたいだよ」
涙でぐしゃぐしゃになったナオちゃんを見ていたアキちゃんが、『許してやって』と、すまなそうに話す。
私からの手紙って……
『音楽室で待ってます』
あの手紙?
「手紙、どうする事もできなくて、ずっとポケットに入れたままだったんだって」
柚木君はあの手紙を見て、どう思っただろう?
「柚木君、手紙受け取って、ずっと見てた。私が話しかけても全然耳に入らないくらい、ずっと」
ナオちゃんは、ヒックヒックしながらも、その時の様子を一生懸命私に教えてくれた。
途端に私の胸がドクンッと声を上げる。
「昨日も、こんな私と同じ人を好きになれて良かったとか、ありがとうとか。楓花ちゃんは少しも私を責めないんだもん。私が悪いのに。嫉妬してばかりで、邪魔してばかりで。ごめんね」
私の手を握り、頭を下げた。
「柚木君には、昨日私の部屋を出てから本当の事話して、謝ったんだって。あの日の楓花ちゃんからの手紙も渡したみたいだよ」
涙でぐしゃぐしゃになったナオちゃんを見ていたアキちゃんが、『許してやって』と、すまなそうに話す。
私からの手紙って……
『音楽室で待ってます』
あの手紙?
「手紙、どうする事もできなくて、ずっとポケットに入れたままだったんだって」
柚木君はあの手紙を見て、どう思っただろう?
「柚木君、手紙受け取って、ずっと見てた。私が話しかけても全然耳に入らないくらい、ずっと」
ナオちゃんは、ヒックヒックしながらも、その時の様子を一生懸命私に教えてくれた。
途端に私の胸がドクンッと声を上げる。

