ボクは桜、キミは唄う

「はい??」

「だって、K高、陸上強いから」

「いや、ま、それはそうだけどさ」

柚木君もちゃんと自分のやりたいことを見つけて、頑張ってきたんだ。

「ね、ね、完全スルーされてるけど、俺も受かったんだよね!すごくね??すごくね、俺」と北川くんが念を押す。

「あんたは面接受けただけでしょ」

「そ、そっか!北川君もナカちゃんとずっと一緒なんだ!良かったね、ナカちゃん」

「いや、だからそれは、いいんだけどさ。ほらあんたが余計なこと言うからー。今はそんなことを言いたいんじゃなくて」

ナカちゃんがなぜかもどかしそうに言葉を探す。

「まぁ、コイツの言葉を訳すと、『ゴチャゴチャ言ってないで、まず追いかけろ』ってことだ」

そしたら、北川君がナカちゃんをサポートするように言った。

ふったこと、柚木君、北川君にも伝えてないのかな。

仕方ない。

「うん。でも、もういいんだ。私、言ってなかったけど実はこの間またふられちゃってさ」

へへっと強がって笑ってみる。

「は??」

北川君がキョトンとした。