窓の外は名残惜しげの雪が見える。 この雪が解ける頃、私達は別々の道を歩き始めるんだ。 カツカツカツ……。 答案用紙に鉛筆を走らせる音があちこちから聞こえる。 柚木君も、頑張ってるかな。 パラッ。 私は問題用紙の最後のページを開いた。