ボクは桜、キミは唄う

「バカで、お調子者で、いつもふざけてばっかりで、最低。全然人の話も聞かないし、なのに、からかうのだけは誰よりも早くて、大声で笑うから教室にいてもうるさくて仕方ない。エロいし、下品だし、口は悪いし」

ナカちゃん、そこまで言わなくても……。

何それーって、ナオちゃんやアキちゃんが笑い出した。

ひどい男だなって、佐々木君やアキちゃんの彼氏も笑う。

でも、

「けど、本当は、誰よりも周りの事考えてるって、私は知ってる」

あまりにも真剣にナカちゃんがそう言うから、みんな、シーンとなってしまった。

「最悪な男でも、みんなが不釣り合いだって言ったって、私にはそいつが最高の男なんだから、仕方ないじゃん」

ナカちゃん。

「バカなそいつしか見えないんだから、仕方ないじゃん」