『ってかさぁ、マジウザイんだけど!』
私、黒田真樹。中3。
平気で人をいじめるような奴。
それは、私だ。
「・・・。」
『人の彼氏とるとかマジ最低だしッ!
オイ!聞いてんのかよォ-!!?』
「ご、ごめ・・・ん」
『今度やったら、ただじゃおかねーぞ。』
「は・・・はい」
マキと同じクラスメート
糸田楓は昨日、ウチの彼氏と一緒に帰ったところ
を目撃されている。
マキは、そんなことただじゃおかないのだ。
今日も廊下の中央を偉そうに歩く。
その後ろには唯一の友達
田島亜美。
アミはマキと幼ななじみだ。
アミは明るい茶髪の巻紙で
私服で学校に来ている不良友達。
マキも明るい金髪のストレートに
着崩した制服を着ている。
この二人は学校ですごく目立つ存在だ。

キーンコーン
カーンコーン

1時間目が始まる。
1時間目はマキが大嫌いな数学だ。
授業が始まると同時にマキはケータイを
取り出しいぢり始める。
どうやら、彼氏とメールのやりとりのようだ。
アミもポケットからミラーを取り出しメイクを始める。
これは、いつものことだ。