「…それは貴女に受け取ってほしい」
そっとそう言われ、驚く。
…え…。
だってこれ、ずっと好きだった人にって…。
少し、沈黙が流れた。
「…向かいの花屋で花に笑いかけながら働く貴女をずっと見ていました」
その言葉に少しだけ視線を上げると、彼の手が見えた。
少し震えている様に思える。
どうして。
なぜこの人が震える事があるんだろう。
「俺と同じで…花が好きで…」
彼は俯く。
「店が、好きで…、そんな人が勧誘に来たと勘違いして…、悲しくて…傷つけた」
彼の顔をやっと見る事ができた。
その苦しそうな表情に息がつまる。
「きっとどうしようもない位、傷つけた」
彼は自嘲気味に笑った。
「かすみ草の花言葉は…清い心、無邪気、親切…。そんな花を好きだという人が汚い真似をする筈なかったのに」
再び暗い表情になった彼は少し戸惑いながら一歩私に近づいた。
思わず一歩下がると悲しそうに微笑まれる。
あ。
駄目だ。
今、私、絶対この人を、傷つけた。
そう思った。
「俺が…怖いですか」
図星を言い当てられて、びくりとする。
言葉が返せない。
「今の貴女を見ていれば、どう思われているかわかります」
彼はそっと、目を伏せる。
「…俺はもう、夢を見てはいけないのかもしれない」
……夢?
そっとそう言われ、驚く。
…え…。
だってこれ、ずっと好きだった人にって…。
少し、沈黙が流れた。
「…向かいの花屋で花に笑いかけながら働く貴女をずっと見ていました」
その言葉に少しだけ視線を上げると、彼の手が見えた。
少し震えている様に思える。
どうして。
なぜこの人が震える事があるんだろう。
「俺と同じで…花が好きで…」
彼は俯く。
「店が、好きで…、そんな人が勧誘に来たと勘違いして…、悲しくて…傷つけた」
彼の顔をやっと見る事ができた。
その苦しそうな表情に息がつまる。
「きっとどうしようもない位、傷つけた」
彼は自嘲気味に笑った。
「かすみ草の花言葉は…清い心、無邪気、親切…。そんな花を好きだという人が汚い真似をする筈なかったのに」
再び暗い表情になった彼は少し戸惑いながら一歩私に近づいた。
思わず一歩下がると悲しそうに微笑まれる。
あ。
駄目だ。
今、私、絶対この人を、傷つけた。
そう思った。
「俺が…怖いですか」
図星を言い当てられて、びくりとする。
言葉が返せない。
「今の貴女を見ていれば、どう思われているかわかります」
彼はそっと、目を伏せる。
「…俺はもう、夢を見てはいけないのかもしれない」
……夢?

