職員室を出た瞬間、雪奈は「やったね!」とにこっと笑って、由香里の肩をポンと叩いた。


「.....うん」


元気がなさそうな声で由香里は答えた。


「ゆかりん、元気なくない?」


「OKしてもらえたのは、嬉しかったけど...他の子がいると、私、何も質問とかできなくなるかもしれない。きっと、先生が補習するからって沢山来るだろうし...」


「ゆかりん、人がいっぱいいるの苦手だもんねー...。でも大丈夫!私たちが何とかするし!」


「そうだよ、由香里。大丈夫だよ」


私もそう言って由香里を元気付けた。