『―――...ありえないよね』 『でも、いい気味。だって、転校決まったんでしょう?』 ......英語の授業中。 ノートをとるのをやめて、窓の外を眺めてぼーっとしていたら、嫌な過去を思い出してしまった。 忘れたいと何度も懇願した、あの過去。 思い出さないように、慌てて授業に戻ろうと、黒板の方に目を向けたけれど。