プリントが配られてからは、皆がプリントにシャーペンを走らせるカリカリという音しか聞こえない。 私も、プリントを始めていたのだけれど、途中で止まってしまっていた。 分からないとか、そういうのじゃなくて。 ――なぜか、指が、心が、進んでくれないの。 教室の壁に背中を預けながら腕組して、何処か遠くを見つめている先生の姿が気になって。