「――...どうした?一人?」 心配そうな顔をしながら、長谷川先生は私の元へ近寄ってきた。 先生の姿は、スーツ姿。 電車が来た方向からすると、先生はこれから家へ帰るところなのだろうか。 「もしかして、家の人とはぐれたとか?」 やだなあ、先生。 小学生じゃないんだよ、私。 そう答えたいのに、声が出せなかった。