「ねえ、栞早すぎると思わない?ねえ、ゆかりんもそう思......あれ、ゆかりん?」 由香里はシャーペンを持ったまま、ぼーっと前のほうを見つめていた。 ていうか、先生を見つめていた。 「質問したいけど、あっちのグループが積極的過ぎてできないよ......」 「あの子たち、他の子達のことも考えらんないのー?」 由香里と雪奈が口々にそう声を上げた。 さっきから先生は、前のほうにいる少し派手なグループ達のところにいたみたいだ。