「エイメルッ……それはっ……」


天使が驚愕の声をあげた。




『太陽の光と月の影』




それは自分の仕える大天使、
アレースの問い掛けと同じだったからだ。


そしてその解を知っている……


「エイメル!お前何でそれをっ…!てか問いの答えを知ってるのか!?」
「えぇえっ!?あぁ…はい」
「自分で見つけたのか!?アレース様に教えて貰ったのか!?」


天使の問い掛けにエイメルは素直に答えた。


「自分で……見つけました……その…マルスらしいなって……」


エイメルが言って天使が黙った。




自分では答えを見つけられなかったのに……




こいつには……わかったのか…




「エイメル!!」
「!」


突然した声
声のした方に視線をずらす。

そこには……


「奏!?」
「ちっ…くんなって言ったのにっ!」


天使が走り出そうとして悪魔の攻撃に阻まれた。


立ちすくむ奏の視界に、倒れている翔の姿が写り、慌てて駆け出す。


「翔!翔!!」
「あんの馬鹿っ…!」
「奏!逃げて!!」


奏がそこで気が付いた。

目の前に、悪魔がいた事に


「きゃぁぁぁぁ!!」
「奏!」


気付いた時には飛び出してた。

天使を振り切り、僕が守るべき人。
奏の前に飛び込んで……


「奏に手をだすなーーーーっ!」