【完】金魚色の恋






「ぁ、三橋も数学のノート?」

「おぉ」

「…ねぇ、今日実來になんて返事するの?」

なんでこいつが知ってんだよ。

「ぁ、実來責めないでね? あたしが無理矢理誘導尋問で聞いたんだから」

「んなのわかるよ。あいつが、約束自分から破るような奴じゃないことぐらい」

「で、どうするのー?」

「…どうすっかな」

「はぁ??」

「うっせーな。俺だって、いろいろ考えてんの」

「その空っぽの脳みそで?」

嫌みっぽく言ってくる花澤。

俺は、軽く花澤を睨む。


「…言っとくけど、実來は本気だから」

「は?」

「実來は、本気であんたの事好きだし、あんたの事考えてるの」

「…」

「知ってる?
ほら、体育で合同の時…実來のこと助けたでしょ?
その日から、”つきあってるの?”ってよく聞かれてたの。
あたしはさ、実來、嘘つけないから頷いちゃうかなーとか思ってた。
だけど…





『ううん、あたしとじゃ釣り合わないよっ』って」


正直…花澤の言葉に、驚いた。

…言ってるのかな、って思ってたから。