【完】金魚色の恋






昼休み、二日ぶりの高野の手作り弁当を開ける。


「ぁ、美味そうな弁当復活?」

「…まぁ」

「なぁ、卵焼き一口くれ」

「やだ」

「…即答」


絶対やるもんか。


「はぁ? 卵焼きぐらい」

「この卵焼きが絶品なんだよ」


強い口調で言い、最後の卵焼きを口にする。

見事完食し、昼寝の体制に入る。