インターホンを押せば、廊下を歩く音が聞こえ、少し弱った声が聞こえた。


『はい』

「ぁ…三橋だけど」

『み、三橋くん…っ?!』


この声…高野??


『ちょ、ちょっと待ってて』

「あ、あぁ…」


しばらくすれば、高野がちょっとだけ顔を出した。


「こ、こんにちは…」

「こんにちは…」

な、なんだ??

「ど、どうして…ここに?」

「いや…何も連絡きてないし、家庭の事情だとか担任言ってたから、気になって…」

「ぁ、ご、ごめんなさい…連絡、しないで」

「いや…」

つーか、考えてみれば、高野、俺のアドレス知らないし…できないのは当たり前だよな。