担任がきて、出席を確認していく。
「ぁー高野は家庭の事情で休みだ」
家庭の事情??
その言葉に、俺は眉をひそめた。
なんかあったのか…?
午前が終わり、俺は昼飯を食う。
「ぁ…」
やべ。
今日、コンビニ行くの忘れた。
いつもは…
『お、おはよう! あの、お弁当…』
そう、顔を真っ赤にして渡してくれる奴がいるから、忘れてた…。
「京哉、どうした?」
「食いもんがない」
「え、あの美味そうな弁当は?」
「…今日だけはない」
圭は「あらら」と言いながら、自分の弁当を食べる。
しゃーない、購買行ってパン買ってくるか。
俺は購買に行き、メロンパンとチョココロネを買い、圭のところに戻る。
だけど…
高野の弁当が美味すぎたからか、そのパンがあんまりおいしく感じられなかった。