【完】金魚色の恋






「そういえばぁ、今日、高野さんが京哉探してたよぉ?」

「は?」

「保健委員の仕事がなんとかって言ってたぁ」

「なんで言わねぇんだよ!!」

俺は勢いよく立ち上がる。

カラオケから出ようとすると、鈴木が俺の手を掴む。


「離せ」

「別に、高野さんなんか放っとけばいいじゃん!!」

高野”なんか”…?

「離せよ」

「やだ!!」

「離せ」

「…っ」


これ以上は我慢ならない。

いくら女だろうと、どんな手を使っても振りほどく。


「お前みたいな化粧だけが濃い女より、

高野の方がずっと可愛いんだよ」


俺はそう言い捨てて、掴まれた腕を無理矢理離し、学校へと向かう。