【完】金魚色の恋






あいつ…今頃買い物かな。

帰ったら、弟と妹の面倒見て、夕食作って…。

ほんと、大丈夫かよ。



「きょうやぁー」

「ぁ、わり」

「もぅ! なに考え事してたのぉ? 他の女ぁ?」

「…お前には関係ない」

「えー!!」

俺の腕に絡み付く、化粧が濃い女。

鈴木、だっけ。

こいつ…香水キツすぎ。


「ねぇ、京哉ってぇ、何人の女抱いたのぉ?」

「さぁな。つき合った女は大抵抱いたと思うけど。
…ぁ、いや、一人だけ…抱いてない」

「え、誰?」

「秘密」

「じゃあ、どんな子?」

「…アホでお人好しで間抜け」

「なにそれ〜っ!」


アホで、お人好しで、間抜け。

そんで…



笑顔がものすげぇ可愛い。