【完】金魚色の恋






女の子の家は俺の隣だった

「おれ、きょうや」

「じゃあ、──だ!」

このとき、この子に初めてのあだ名で呼ばれた

なんて呼ばれたか…覚えていない

「あたしは──。

じゃあね、ばいばい!」

女の子は

そう言って家に入って行った



明日もまた会いたい


そう思っていた

明日朝早く会いに行こう


そう


決めていつもより早く寝たんだ