「高野、明日から弁当いらねぇ」 「ぇ…」 「じゃあな」 俺はそう言い捨てて、スーパーの中に入る。 背中に、高野の視線があたる。 その視線を無視する。 自分がしていることなのに、 心臓が、痛かった。 この瞬間 離れていた距離が さらに広がった気がした。