【完】金魚色の恋





スーパーに着けば、聞き覚えのある声が耳に入った。

「ち、違いますっ!///」

「んな、照れるなって」

見ると、さっきの男と、高野が話している。

そのことに、また…イライラする。

「ぁ、君はさっきの」

俺はペコッと軽くお辞儀をした。

「み、三橋くんっ?!」

顔を真っ赤にして、俺の名前を口にする。

カァァァッと高野の顔がさらに赤くなり、高野はうつむいた。


「三橋くん? 実來ちゃんの彼氏?」

「せ、清二さんっ」


”清二さん”…?


名前呼びかよ。

…そういう、関係なのかよ。