【完】金魚色の恋






なんだ、あいつ。

すっげぇ、高野と親しそうだし。

イライラが止まらない。


「ぁ、京哉ー」

「ぁあ?」

おふくろが、俺を呼ぶ。

「これ、買ってきて」

「は?」

おふくろは、『ねぎ、レタス、たまねぎ、トマト』と書いてあるメモを渡してくる。


「やだ」

「夕飯なしよ」


俺は渋々、買い出しに出かける。

あのババァ…せっけぇ。

俺はチャリで、近くのスーパーまで向かう。