【完】金魚色の恋






「痛いぃっ…」


足首…??

「なにがあった?」

「ぁ、えっと…実來、ボールを踏んじゃってこけて…」

高野の親友、花澤が戸惑いがちに答えた。

ってことは…捻挫??

「…っ。高野、立てそ?」

「むりぃっ」

「んじゃ、掴まれ」


俺は高野を背中に乗せて、保健室までダッシュした。