【完】金魚色の恋







「別に…胸がデカイわけでもねぇのに、なんであんなブラつけてんだ?」

「鈴木って普通にデカくね? Cはあるだろ」

「あれ、盛ってるべ」

「…んじゃ、お前は誰を見て笑ってたんだよ」

「…さぁな」

そう言う俺を、圭はフッと笑った。

俺は、前を向き、奥の方に目を向ける。

必死にボールを取ろうとする高野。



自然と…なぜか、


高野が目に入る。



今日も…弁当美味かったなぁ…。

つーか、あれだよな。

あいつ…いつも何時起きに作ってんだろ。

実と胡桃もいんだろ?
その二人に朝食も作って…。


…すげぇ。




「なぁ、なんかあったっぽいぞ」




圭の言葉に、圭の視線の先に目を移す。