【完】金魚色の恋







つーか…そうだろうな、と思ってたけどさ…

あいつ、運動音痴すぎ。


さっきから、高野はボールを顔に当ててばっかりだ。

よく鼻血がでないよなぁ…。


今、何回目だよ。


「いだっ」


…また。

俺はおもしろくて、思わず苦笑い。


「なに笑ってんだよ、きもちわりぃ」

「別に」

「…鈴木見てた?」

「誰だよ、それ」

「ほら、あのブラをわざと見せびらかしてるような」


見ると、確かに一人…異様に派手なレース付きのブラが透けている女がいる。

あいつ…異様に化粧が濃くて俺にくっついてくる奴。

鈴木っていうんだ…。