【完】金魚色の恋






今日も、いつも通りの時間にマンションを出る。

すると、いつも通り…



高野がマンションの前にたっていた。



その小さな背中が視界に入ると、

自然と…笑みが零れた。


「待った?」

「う、ううんっ! ぁ、これ…///」


高野は、俺に昨日と同じお弁当を渡して来た。

俺は、「サンキュ」と言いそれを受け取る。

すると…

高野は、金魚みたいに赤くなって、



ふわっと笑った。



この笑顔が見れるんなら…

毎日、「サンキュ」って言って弁当を受け取る。