【完】金魚色の恋






高野実來。

1年の時から同じクラス…だった気がする。


「いったー…」


いや…痛いもなにも、

何にもないところで転ぶ方がいたいと思うけど??


ジーッと見ていると、俺の視線に気づいたみたいで、俺の方に目を向ければ…『ボンっ』っと音が鳴るみたいに顔が真っ赤になった、高野。


やべ、タコみてぇ。

吹き出しそうになったけど、必死に抑えた。


「大丈夫ですか?」

「ぁ、だ、だ、大丈夫どぇす」


おいおいおい。

”どぇす”ってなんだよ!!

俺は耐えられなくなり、ククッと声を殺して笑った。