【完】金魚色の恋





「でも、4年だぜ?」

「静岡行ってみたんだよ。
んで、実來ん家行ってみたんだけど……胡桃しかいなくてさ」

「胡桃? 実は?」

「離婚してたっぽくて……親父の方ついて行ったんだって。
実來は……大学生になった瞬間、追い出されたって言われた」

「……」

「アパートも、今どこで何してるのかもわからないって」

「……キツいな」


四年間、実來とは連絡がいっさい取れなかった。

理由は実來の母親。

実來の要望は一つも聞いてもらえてなかったって、胡桃から聞いた。


「つーかさ」

「ん?」

「なんで俺とお前で高校行くんだよ……」

「いーじゃん、久しぶりに。お前暇だべ」


急に、圭から昨日電話があった。

『明日、久々に学校行こうぜ!』

……まぁ、たまたま明日仕事オフだったからいいけど。