【完】金魚色の恋






食器とか洗われてなかったな……。

いつもきちんとしてるからか、

今の実來が不安でしょうがない。



「……どこから、話せばいいんだろ……」

「最初から、全部」

「……じゃあ、最初、から。
昨日ね、電話が、きたの……」

「電話? 誰から」

「……お母さん」

「……ッ!!」

「離婚するから、一緒に暮らさないかって……。
もちろん、実と胡桃も。
相手はお店で知り合った30代の人で……」

「お店、って?」

「……ホストクラブ」

下を向いて話し続ける実來。

俺はそっと、実來の手を握った。