「なぁんか、意外」
「は?」
「三橋が女の子の誕生日プレゼントに悩むなんて」
「……」
「相当惚れてるね」
ふふっと、笑う花澤。
んなの……わかってるっつの。
女物の誕生日プレゼント買うのなんか、初めてだし。
「ねぇ、明日さみんなで実來の家行かない?
パァーッと!」
「でも、あいつん家ガキいるじゃん」
「そんなの二人も一緒に楽しめばいいのっ!
料理はうちらが買ってさ!」
「……まぁ、いいんじゃね?」
「よっし! 決めたら即準備! ねぇねぇ、クラッカー探そ! クラッカー!」
「……おぅ」
「なにしらけてんのぉー」
「いや……」
クラッカー……あいつ、すげぇ喜びそうだな。
なんて思ったなんて言えるか。
そんなこと思ったら、
急に逢いたくなったんだ。