放課後、俺は近くのデパートに寄った。
女物の小物が売っている店に入る。
……まぁ、視線は痛いもので。
「……なにしてんだ、俺」
圭とつき合ってないからって、
プレゼントあげる理由がない。
そう思いながら店を出ようとすると、一つのシュシュが目に入った。
それは、真っ赤な金魚柄。
「……」
しばらく考え、それを手にとりレジへと持って行く。
「プレゼント用でよろしいですか?」
「ぁ、はい……」
プレゼント用……ね。
ピンクの花柄の小さな袋に入れてもらい、それを受け取る。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…