【完】金魚色の恋







「み……高野、大丈夫か?」

「ぁ……う、うん……っぃ」

「どこ?」


見ると、実來は軽く足首を抑えている。

前と同じ場所だな……。


「保健室行くぞ。立てるか?」

「ぅ……」

「……掴まれ」

俺は実來の腕を掴んで、立たせる。

だけど、実來はフラフラな状態で、歩けるようには思えない。


「京哉、俺先生に言ってくる!」

「おう」


圭はそう言って走って行った。

……ってちょっと待て。


こいつ歩けないし……おんぶしてくしかないんだぜ??

彼氏の、お前の役目だろうが。


俺は心の中でため息をつき、実來に背中を差し出す。


「乗れよ」

「ぇ、い、いいよ……歩ける……」

「いいから」


実來は少し戸惑いがちに、「お願いします……」と言って俺の背中に乗ってきた。