303号室って…俺の隣じゃん。

なんで今まで気づかなかった?

隣人なんて気にしたことなかったけど…。


まさか…高野だったとか…。



俺は一回深呼吸をして、インターホンを鳴らした。

すると、出てきたのは…


「実來ねーちゃん!! …誰?」


まだ小学生ぐらいの男の子と、幼稚園生ぐらいの女の子。


いや…それ、俺の台詞なんだけど。


「ぁ、彼氏かっ?!」

「同じクラスなんだけど…たか…実來…ってまだ帰ってきてねぇの?」


実來ちゃんか実來さんで迷った結果、呼び捨て。