【完】金魚色の恋







さて…弁当は美味かったんだけど…

この弁当、どうするか。


今日中に返した方がいいよな。


そんな事を考えてると、あっという間に放課後。

同じマンションだし…届けにいくか。



「…圭、高野って何号室か知ってる?」

「は? なんで」

「保健委員のプリント、渡し忘れてさ。明日までにやんねーといけねーから」


こういうとき…委員会一緒って助かるな。


「ふぅん…。あいつなら、たしか」



教えてもらった後、驚いたけど、俺は早歩きでマンションへと向かう。

そして、圭に教えてもらった部屋の前にたつ。