【完】金魚色の恋






昼休み、俺は高野からもらった弁当をあける。

弁当はすっげぇ可愛いっていう女の子っぽい弁当じゃなくて、

普通に母親が男子高校生に作るような弁当。


「あれ、京哉が弁当とか珍しいな」

「ぁーおふくろが親父のついでに」

「へぇー」


とりあえず…卵焼きを口にしてみる。

それは…もう、絶品だった。

俺好みの甘さで、すっげぇ美味い。



すっげぇ…。


心の中で感動しながら、俺は見事完食した。

ちょっと量少なかったな…。


まぁ、しょうがないか。