【完】金魚色の恋






俺の隣を必死に歩こうとする実來。

「ぁ、わり。歩くの早い?」

「う、ううんっ!」

「……手、繋ごうよ」

「ぇっ?!」

「嫌……?」

「い、いいの……っ?」

少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうにしてる実來が、可愛かった。

俺はフッと笑って、そっと手を差し出す。

「俺から、お願いしたいんだけど?」


そう言えば、いつもみたいに、顔が金魚のように真っ赤になる。

そして、戸惑いがちに手を出す。

俺は、その手をそっと握った。