【完】金魚色の恋





唇が離れれば、実來はギュッと俺に抱きついてきた。

そんな実來が可愛くて、優しく、強く、抱きしめる。


「京ちゃん……っ」

「俺のこと……いつ、気づいた?」

「会った瞬間から……」

少し恥ずかしそうに言う実來が、また可愛くて。

……って、マジ??

「じゃあ……同じクラスになった時? 1年のときから?」

「ううん。もうちょっと後。
あたしが大きな荷物運んでるときに、京ちゃんとぶつかってね、それで”実來ちゃん”って言われて思い出した。
あぁ、あの時の子だって」

「……ごめん、俺そのこと全く記憶にないんだけど」

大きな荷物??

”実來ちゃん”??

……記憶になさすぎる。