【完】金魚色の恋




「……う、そ……」

「これ、二度目。一回目、お前寝てたしっ」

「夢、だと……思ったのに……」

「夢じゃない」

そっと、右手で高野の右手を握る。

「返事は?」

そう聞けば、高野はさらに涙を流し始める。

「あた、しも……っ!



ずっと好きだったよぉ……っ」


涙でぐしゃぐしゃな高野を見て、俺は思わず笑った。

そっと涙を左手で拭う。

そして、そのまま頬に手を添えた。



「実來」




耳元で、小さく囁いて、


唇を優しく重ねた。










『好きだ』