「……ちゃんっ」
「ん?」
「……きょう、ちゃんがいい……っ!!」
高野は、そう言って俺に勢い良く抱きついてきた。
「……っちゃん! きょうちゃんっ!」
「……ッ」
ただ涙を流し続ける高野を、俺は強く抱きしめる。
俺は……”京ちゃん”の代わりか。
すげぇ辛いけど、
高野がこうやって抱きついてくれることが、嬉しくて溜まらなかった。
優しく頭を撫でようとゆっくりと手を動かすだけで、高野の体はビクッと震える。
俺は、そんな高野の頭を、ゆっくりと、優しく撫でる。
「実來……」
「……ッ」
「実來」
ギュッと、優しく抱きしめる。
「好きだ」

