俺は、そっと……高野の体を抱き寄せようとする。
だけど、
「ゃっ!!」
高野は、俺の腕を振り払った。
……高野の体が、震えてる。
「……っねがぃっ! これ以上……信じさせないでっ」
「!!!」
「もう……っ!
誰かに裏切られるのはうんざりなのっ!!!」
体を震わせて、瞳から大量の涙を流す高野。
「……誰なら、信じられるんだよ」
俺の言葉に、目を丸くする高野。
「胡桃? 実? 神野さん? 圭?
それとも……”京ちゃん”って奴か?」
「お前が信じて頼れる奴を言えよ。
今すぐ引きずってでも連れてきてやるから。
……信じるのが、今のお前にはすっげぇ辛いと思う。
俺が思っている以上に、辛いんだとも思う。
だから、信じなくてもいい。
信じるじゃなくて……、
ほんの少しだけでも、
誰かの背中に寄りかかれよ」

