リビングに入ると、テレビをただジーッと座って見ている高野がいた。
「高野!」
高野に近寄るけど、
高野は俺の方を振り向きもしない。
「おい!! 高野!!」
「……だれ……?」
「……は?」
「……みつ、はし、くん……?」
区切り区切り話す高野。
そんな高野の瞳には……光が、入っていなかった。
驚いている俺の耳に届いたのは、テレビのニュース。
『ただいま、ある家族の家が放火されたという情報が入りました。
先ほど、ようやく火が消せ、家族は全員無事だそうです』
俺は、思わず目を見開いた。
だって……テレビには、
『高野家』
そう、名前が表示されていたからだ。

