【完】金魚色の恋





俺は、必死に走った。

向かう場所は、ただ一つで。

前にも……こんなことあったっけな。

ってか、俺、あいつのために走ってばっか。



だけど……

あいつのためなら、



俺はいくらでも走るんだと思う。





高野の部屋の目の前に立つ。

インターホンを押しても、反応はなし。

そっとドアノブに手をかけると、ドアは簡単に開いた。


夏休み中……鍵だけは必ず閉めてた。

そんな高野が、鍵を閉めてないなんて考えられなくて、俺はすぐに部屋に入る。