【完】金魚色の恋






「もしもし」

『京哉、お前今どこにいるっ?!』

「は? どこって……マンション近くのコンビニあたり?」

『今すぐ実來んとこ行け!!』

「はぁ?」

『いいから!!
お前じゃないとだめなんだよっ!!』

「……何があったか知らねぇけど、
お前がいけばいいだろ」

惚れてんだろ、あいつに。

なんで俺に言うんだよ。


『行きてぇよ!!!!』


圭の怒鳴り声で、思わずケータイを耳から離す。


『行けるんなら行きてぇよ!!!
だけどなっ!! 俺が行っても、なんもできねぇんだよっ!!

行ってあいつの役に立つんなら、行くに決まってんだろっ!!!!』



俺は何も言えずにいた。

最後に、『絶対、行ってくれよ』と言われ、その後は『ピーピー』という音だけが鳴っていた。