【完】金魚色の恋







俺はジッとしていられず、適当に外に出た。



小学三年生の時の、

あの女の子は……浅野、なのだろうか。

そうだったら、俺の本当の気持ちは?


わかってる。

自分の心が、どっちに傾いているかぐらい。

だけど……

どこか、なにかが、引っかかってて。



──プルルル


ケータイの着信音が耳に届き、ケータイを開く。

見ると、圭からの着信。


なんだ……?