俺は、金魚を二匹とって、二つに袋を分けてもらった。 浅野には、普通の金魚。 もう一匹は……真っ赤な金魚。 「ねぇ、なんでその金魚見て笑ってるの?」 「ん? あぁ……いや、似てるなと思ってさ」 「? 誰に?」 「高野が、顔を真っ赤にした表情にさ。 あいつ、金魚みたいに赤くなる時あるから。その表情、案外笑えるしっ」 「……」 「? 浅野?」 悔しそうにしてる浅野。 そして、どこか……悲しそうで。