俺がそう聞けば、悔しそうな顔を見せる圭。
そんな表情から、圭の気持ちぐらいわかる。
「……お前は、あいつのこと何も知らねぇ。なんもわかってねぇんだよっ!!
俺がこんなにあいつを想ってんのに、気持ち伝えない理由も、
あいつがどんな気持ちで親待ってんのかも、
お前は、なんもわかってねぇ……っ!!!!」
静かに涙を流す圭。
俺はそんな圭に、静かに言った。
「……なんで、言わねぇんだよ。
高野が好きだって、なんで言わなかった?」
圭の気持ちを知ってたら、
高野と約束も、延長だってしなかった。
「言ったろ。
伝えられない理由があるんだよ。
お前に言って……その理由がなくなるわけじゃねぇんだ。
お前には……わかんねぇよ。
……好きすぎて、手に入れたくてしょうがない女を、
たった一つの理由で、気持ちをぶつけることができない奴の気持ちなんか。
……わかんねぇよ。
好きすぎる女を、横から奪われる奴の気持ちなんか」

